シーズナリティ調整(季節性の調整)とは
シーズナリティ調整(季節性の調整)とは、セールやキャンペーンなど、短期間のイベントによって見込まれるコンバージョン率の変化をあらかじめ登録しておくことで、スマート自動入札の挙動を調整できる機能です。
スマート自動入札の学習期間で紹介した通り、自動入札は過去の実績データをもとに最適化を行いますが、セール期間のようにコンバージョン率が急に変動することが事前に分かっている場合、何もしないと自動入札の反応が追いつかず、機会損失や過剰な入札につながることがあります。シーズナリティ調整を使うことで、この変化をあらかじめ機械学習に伝えておくことができます。
データ除外機能との違い
シーズナリティ調整と混同しやすい機能に「データ除外」があります。両者は似ているようで、役割の方向性がまったく逆です。
- データ除外:計測トラブルやシステム障害など、過去に発生した異常なデータを、学習データから取り除く機能(過去の補正)
- シーズナリティ調整:これから発生する予定のイベントによる変化を、あらかじめ機械学習に予告する機能(未来の予告)
「コンバージョン計測に不具合があった期間のデータを除外したい」場合はデータ除外、「これから始まるセールでコンバージョン率が上がることが見込まれる」場合はシーズナリティ調整、というように使う場面を区別しましょう。
シーズナリティ調整の設定方法
設定の手順は次の通りです。
- Google広告の管理画面で「ツール」アイコンを開く
- 「予算と入札単価」>「調整額」を選択する
- 「季節限定」タブを開き、新規作成(+ボタン)をクリックする
- 調整タイプで「コンバージョン率」を選択する
- イベントの開始日・終了日を入力する
- 対象範囲(キャンペーンタイプや特定のキャンペーンなど)を指定する
- 見込まれるコンバージョン率の変化に応じて調整率を設定し、保存する
指定した期間が終了すると、自動入札の動作は自動的に元の状態に戻ります。イベント終了後にあらためて設定を解除する必要はありません。
調整率の決め方
調整率は、過去の同様のイベント時にコンバージョン率がどの程度変化したかを参考に設定します。たとえば、過去のセール期間中にコンバージョン率が通常より50%高かった実績があれば、調整率を+50%に設定する、というように考えます。初めて実施するイベントで参考データがない場合は、保守的な数値から始め、実施後に実績を振り返って次回の調整率を見直していくとよいでしょう。
使う上での注意点
- 1〜7日間の短いイベントに適している:14日間を超えるような長い期間に適用すると、思うような成果が得られない場合があります。長期間にわたる需要の変化は、シーズナリティ調整ではなく、予算や目標値そのものの見直しで対応しましょう
- 複数のイベントが重なる場合は注意:同じ期間に複数の調整を設定すると、意図しない掛け算的な影響が出ることがあります
- 調整後は実績を確認する:イベント終了後、実際のコンバージョン率の変化と設定した調整率にズレがなかったかを振り返り、次回の精度向上に活かしましょう
P-MAXキャンペーンでも利用できる
シーズナリティ調整は、P-MAX(パフォーマンス最大化)キャンペーンでも利用できます。P-MAXは複数の広告枠に横断的に配信される自動化キャンペーンですが、セールなど短期間のイベントがある場合は、他のキャンペーンタイプと同様にシーズナリティ調整を設定しておくとよいでしょう。
まとめ
シーズナリティ調整は、セールなど短期間のイベントで見込まれるコンバージョン率の変化を、あらかじめスマート自動入札に伝えておく機能です。過去の異常データを取り除く「データ除外」とは役割が逆であることを理解した上で、1〜7日間程度の短いイベントに限定して活用しましょう。イベント終了後は自動的に元の設定に戻るため、再設定の手間がかからない点も実務上のメリットです。
自社のGoogle広告でセール・キャンペーン期間の入札調整が適切にできているか不安な方は、無料の広告アカウント診断もあわせてご利用いただけます。

