LPのコンバージョン率(CVR)とは
ランディングページ(LP)のコンバージョン率(CVR)とは、そのページに来訪したユーザーのうち、実際に問い合わせ・購入・資料請求などの成果(コンバージョン)に至った割合のことです。CPA・CVR・CTRでも触れた通り、広告経由の集客がどれだけうまくいっていても、LP側でユーザーが離脱してしまえば成果にはつながりません。広告のクリック率は良いのにコンバージョンが伸びない場合、原因が広告側ではなくLP側にあることは実務上よくあります。
CVR改善はボトルネックの特定から始める
LPの改善は、思いつきで見た目を変えるのではなく、「どこでユーザーが離脱しているか」を特定してから着手するのが基本です。ユーザーの行動を「流入数→ファーストビュー到達→CTAクリック→フォーム到達→フォーム完了」のように段階分解し、もっとも離脱が大きい箇所(ボトルネック)を見つけましょう。
GA4のランディングページレポートで、そのページのエンゲージメント率やコンバージョン率が他のページと比べて低くないかを確認し、さらにGA4の目標到達プロセスデータ探索を使えば、フォーム入力開始からフォーム送信完了までのどのステップで離脱しているかまで具体的に可視化できます。ボトルネックがどこにあるかによって、打つべき施策はまったく変わるため、ここを飛ばして見た目だけを改善しても効果が出にくくなります。
ヒートマップでユーザーの行動を可視化する
GA4がページ単位・ステップ単位の数値でボトルネックの「場所」を教えてくれるのに対し、ページ内でユーザーが実際にどう動いているかを視覚的に把握できるのがヒートマップです。代表的な種類は次の3つです。
- クリックヒートマップ:ページ内のどこがクリックされているかを可視化する。リンクになっていない画像やテキストがクリックされている場合、ユーザーがそこに何らかの行動を期待しているサインです
- スクロールヒートマップ:ページがどこまで読まれ、どこで離脱しているかを可視化する。CTAボタンより手前で大きく離脱している場合、そこまでの内容に問題がある可能性があります
- アテンション(熟読)ヒートマップ:ユーザーがどの部分をじっくり読んでいるかを可視化する。想定していない箇所で読まれている、あるいは読んでほしい箇所が読まれていない、といったギャップに気づけます
GA4の数値データとヒートマップの視覚データを組み合わせることで、「なぜそこで離脱しているのか」という仮説の精度が上がり、施策の的が絞りやすくなります。
ファーストビューの改善ポイント
LPのファーストビュー(スクロールせずに見える範囲)は、ユーザーが「このページを読み進める価値があるか」を判断する最初の関門です。最低限盛り込みたい要素は次の5つです。
- キャッチコピー:何を提供しているのかが一目でわかる訴求
- ベネフィット:利用することで得られる具体的なメリット
- 根拠:実績数値や導入事例など、信頼を裏付ける情報
- 対象:誰向けの商品・サービスなのかが伝わる情報
- 次の導線:CTA(行動喚起)ボタンへの視線誘導
広告のクリエイティブで訴求した内容と、LPのファーストビューの内容がずれていると、ユーザーは「思っていたページと違う」と感じてすぐに離脱してしまいます。広告文・クリエイティブとファーストビューの訴求の一貫性は、必ず確認しておきましょう。
CTA(行動喚起)の改善ポイント
CTAボタンの文言が「送信する」「クリックする」のような抽象的な表現だと、ユーザーは行動した先に何が起きるのかをイメージしづらく、クリックに踏み切りにくくなります。「今すぐ無料で相談する」「3分で完了する無料診断はこちら」のように、行動した先に得られる結果を具体的に示す文言にすることで、クリック率の改善が期待できます。あわせて、ボタンの色・サイズ・配置が周囲のデザインに埋もれていないかも確認しましょう。
フォームの改善ポイント
ファーストビューやCTAを改善しても、最後の入力フォームで離脱されてしまっては成果につながりません。フォームの入力項目は、本当に必要な項目だけに絞り込みましょう。入力項目が多いほど、ユーザーの心理的な負担は大きくなり、途中離脱の原因になります。また、入力エラーが起きた際に、どこが間違っているのかが一目でわかる表示になっているかも確認しておきたいポイントです。
信頼要素を加える
初めて訪れたユーザーは、そのページの情報を無条件には信用しません。導入実績数、お客様の声、第三者機関の認証・受賞歴といった信頼要素をLP内に配置することで、コンバージョンへの心理的なハードルを下げられます。特にファーストビュー付近やCTAボタンの近くに、簡潔な信頼要素を添えると効果的です。
ABテストで検証する
ここまでの施策は、あくまで仮説です。実際に効果があったかどうかは、ABテストで検証しましょう。一度に複数の要素を変更してしまうと、何が効果につながったのか分からなくなるため、基本的には1回のテストで1つの要素に絞って比較することをおすすめします。
まとめ
LPのCVR改善は、思いつきで見た目を変えるのではなく、GA4やヒートマップでボトルネックを特定してから、ファーストビュー・CTA・フォーム・信頼要素の順に仮説を立てて施策を打ち、ABテストで検証するという流れが基本です。広告のクリック率は良いのにコンバージョンが伸びない場合は、広告側だけでなくLP側の課題も疑ってみましょう。
自社のLPのどこに改善余地があるか分からないという方は、無料の広告アカウント診断もあわせてご利用いただけます。

