CPA・CVR・CTRとは?
広告運用のレポートや打ち合わせで必ずといっていいほど出てくるのが、CPA・CVR・CTRという3つの指標です。
いずれも「広告が表示されてから、成果につながるまでの流れ」のどこを見ているかが異なるだけで、それぞれ別々の意味を持っています。ROASとあわせて、広告運用の基本セットとして押さえておきたい指標です。
各指標の意味と計算方法
CTR(クリック率)
CTR(%)= クリック数 ÷ 表示回数(インプレッション数) × 100
広告が表示された回数のうち、クリックされた割合を示す指標です。広告文やバナーが「見た人の興味を引けているか」を測る数値で、CTRが低い場合は、クリエイティブやターゲティングの見直しが必要なサインになります。
CVR(コンバージョン率)
CVR(%)= コンバージョン数 ÷ クリック数 × 100
広告をクリックしたユーザーのうち、申し込みや購入などの成果(コンバージョン)に至った割合を示す指標です。クリックまではしてもらえているのにCVRが低い場合は、遷移先のランディングページ(LP)やフォームに改善の余地があるケースが多くなります。
CPA(顧客獲得単価)
CPA(円)= 広告費 ÷ コンバージョン数
1件のコンバージョンを獲得するのにかかった広告費用です。CPAが低いほど、少ない広告費で効率よく成果を獲得できていることになります。多くの広告アカウントで、最終的な目標値(目標CPA)として設定される指標です。
指標同士の関係性
この3つの指標は、実は次の式でつながっています。
CPA = CPC(クリック単価) ÷ CVR
CPAが目標より悪化しているとき、原因は大きく分けて「CPC(クリック単価)が上がっているのか」「CVR(コンバージョン率)が下がっているのか」のどちらかです。CTR・CPC・CVR・CPAを流れで見ると、次のように整理できます。
- 表示 → クリック:CTRで「広告そのものの魅力」を確認
- クリック → 単価:CPCで「入札・競合状況」を確認
- クリック → 成果:CVRで「LP・フォームの質」を確認
- 広告費 → 成果:CPAで「全体の効率」を確認
CPAだけを見て一喜一憂すると、どこに手を打てばいいのか分からなくなります。CPAが悪化したら、CTR・CPC・CVRのどこがボトルネックになっているかまで遡って確認することが、広告改善の基本の流れです。なお、CPC(クリック単価)は入札単価だけでなく、品質スコアによっても左右されます。
CPA・CVR・CTRの目安
各指標の「良い数値」は業種・商材・広告媒体(検索広告かSNS広告か等)によって大きく異なるため、絶対的な基準はありません。よく参考にされるおおまかな水準は以下の通りです。
- CTR:検索広告で2〜4%程度が一つの目安
- CVR:検索広告は他媒体と比べて高めに出やすい傾向
- CPA:業種によって数千円〜数万円までかなり幅がある
業種平均の数値と比較して落ち込むかどうかよりも、自社の過去実績と比べて今の数値がどう動いているかを継続的に見る方が、実務上は重要です。
見落としがちな「指標のその先」まで見る重要性
CPA・CVR・CTRはあくまで広告管理画面の中で完結する数値です。しかし、広告経由の問い合わせや申し込みが、その後どれだけ売上・成約につながったかは、これらの指標だけでは分かりません。
実際に法律相談の事例では、コンバージョン数(問い合わせ数)だけを見て予算配分を決めていたところ、「問い合わせは多いが受任率が低いキーワード」と「問い合わせは少ないが受任率が高いキーワード」が混在していることが分かり、後者に予算を寄せることで大きく成果が改善しました。CVRやCPAの数値上は同じ「1件」でも、その先の成約・売上まで見ないと、本当に効率のいい広告費の使い方は見えてきません。
CPA・CVR・CTRで広告そのものの効率を確認しつつ、最終的にはROASや、その先の成約率・売上まで含めて広告の成果を判断する視点を持っておくことをおすすめします。なお、リスティング広告とディスプレイ広告では、そもそもCVRの「良い数値」の基準が異なります。
まとめ
CPA・CVR・CTRは、それぞれ「広告のどの段階を見ている指標か」を理解した上で、CPA=CPC÷CVRという関係性を踏まえて確認すると、改善すべきポイントが見えやすくなります。あわせて、EC事例や法律相談事例、オンライン講座の事例で紹介したような「指標のその先」まで見る視点も持っておくと、より本質的な広告改善につながります。媒体ごとの傾向はリスティング広告とディスプレイ広告の違いやLINEヤフー広告とGoogle広告の違いで解説しています。そもそもの計測が正しいかどうかも大切な前提なので、コンバージョン計測の基本もあわせてご確認ください。検索広告の場合、マッチタイプの設定次第でCTR・CVRの傾向も変わってきます。
自社の数値の見方に不安がある方は、無料の広告アカウント診断もご活用ください。

