インプレッションシェアとは
インプレッションシェアとは、広告が表示可能だった機会のうち、実際に広告が表示された割合を示す指標です。
インプレッションシェア(%)= 実際の表示回数 ÷ 表示可能だった機会 × 100
例えば、広告が表示される可能性があった機会が1,000回あり、そのうち実際に表示されたのが800回であれば、インプレッションシェアは80%です。CTR・CVR・CPAが「表示されたあとの成果」を見る指標であるのに対し、インプレッションシェアは「そもそもどれだけ表示の機会を取れているか」を見る指標という違いがあります。Google広告・LINEヤフー広告どちらの管理画面でも、キャンペーン・広告グループ・キーワード単位で確認できます。
インプレッションシェア損失率の2種類
インプレッションシェアが100%にならない理由は、「予算」と「ランク」の2つに分けて表示されます。
- 損失率(予算):日予算が不足しているために表示されなかった割合です。損失率(予算)が30%であれば、表示できたはずの機会のうち30%が予算切れで逃していることになります
- 損失率(ランク):広告ランク(入札単価×品質スコアなど)が低いために表示されなかった割合です
この2つのどちらが原因になっているかによって、打つべき対策がまったく変わります。
それぞれの改善方法
損失率(予算)が高い場合
単純に予算を増やせば損失率は下がりますが、その前に確認すべきことがあります。今の損益分岐点ROASを踏まえて、予算を増やしても黒字を保てるキーワード・キャンペーンなのかどうかです。成果の良いキーワードで機会損失が起きているなら増額の価値がありますが、そもそも費用対効果が悪いキャンペーンで予算を増やすと、機会損失は解消されても赤字が拡大するだけになりかねません。
損失率(ランク)が高い場合
広告ランクは入札単価と品質スコアで決まるため、対策は主に2つです。
- 入札単価を引き上げる:単純に入札を強化すれば表示機会は増えますが、CPAの悪化につながりやすいため慎重な調整が必要です
- 品質スコアを改善する:広告文・キーワードの一致度を高める、リンク先ページ(LP)の内容とキーワードの関連性を高めるといった対策で、入札単価を上げずに広告ランクを改善できます
特に品質スコアの改善は、入札単価を上げる対策と違って広告費を増やさずに機会損失を減らせるため、優先的に検討する価値があります。
目安をどう考えるか
一般的にはインプレッションシェア損失率(予算・ランク合計)が25%程度に収まっていれば大きな問題はないとされています。ただしこれもあくまで目安です。法律相談の事例のように、キーワードごとに受任率・売上貢献度が大きく異なるビジネスでは、すべてのキーワードで同じ損失率を目指す必要はありません。成果に直結するキーワードから優先的にインプレッションシェアを確保していく、という考え方の方が実務的です。
まとめ
インプレッションシェアは「表示の機会をどれだけ取れているか」を示す指標で、損失率が予算起因かランク起因かによって対策が異なります。特に予算起因の損失は、増額する前に損益分岐点ROASを踏まえた判断が欠かせません。ランク起因の損失を入札単価で改善する場合は、自動入札と手動入札の使い分けもあわせて参考にしてください。特にリターゲティング広告のように配信対象が絞られたキャンペーンでは、インプレッションシェアの見方にも注意が必要です。自社のインプレッションシェアや損失率が健全な水準か確認したい方は、無料の広告アカウント診断もご利用いただけます。

